「デザインか検索順位か」の選択肢を無くす!クライアント説得の交渉術|現場で使える実践テクニック

C
クリオ
Web制作ディレクター / フロントエンジニア

こんにちは!

今日は「デザインとSEOで意見が対立した時の、クライアント説得の交渉術」について解説します。

「どちらか選べ」という問い自体が間違いな理由

僕も新人の時によくやっちゃったんですけど、デザインチームとSEOチームの意見が割れた時に、クライアントに「どちらを優先しますか?」って聞いてしまってました。
これ、ほんま危ない選択肢の出し方なんですよ。

例えば、こんなシーン。
デザイナーが「このファーストビューはテキストは最小限に、大きい画像で視覚的インパクトを重視したいです」と言う。
一方、SEO担当者が「ファーストビューに重要キーワードを含めるテキストを1000文字以上配置しないと、検索順位が伸びません」と言う。
この時点で対立が生まれます。

で、僕が昔やったのは「どちらを優先します?」とクライアントに丸投げすること。
すると必ずこうなるんですよ。

  • 経営層の人は「SEOをお願いした」「だからテキストを増やしてくれ」
  • マーケティング層の人は「いや、でも見た目も大事」と揺らぐ
  • 結果として、妥協の産物 = 微妙なページが出来上がる

これの何が悪いかというと、「デザインとSEOは相反するもの」という前提を、無意識にクライアントに刷り込んでしまうってことなんです。
実際には、両立できるんですけど、その可能性を引き出す前に「選ばせてしまう」わけです。

デザイナーとSEO担当者の関係を良好にするコツ

「デザインかSEOか」という対立軸を生み出さないコツって、実はディレクターの動き方にあるんですよ。

大事なのは、プロジェクト開始時に「デザインチームとSEOチームが最初からチームとして動く」ようにすることです。
めっちゃ当たり前に聞こえるかもしれませんが、実務では別々に進めてしまう現場がほとんどなんです。

具体例を挙げると、こんな感じ。

  • デザイン検討段階:SEO担当者も同席させて「このレイアウトなら、どこにテキストを配置できる?」を一緒に考える
  • キーワード選定段階:デザイナーも見させて「このキーワード数だと、ビジュアルの邪魔にならない?」を質問させる
  • ワイヤフレーム作成段階:テキストボリュームの枠を最初から設定しておく

僕が見てきた成功事例では、最初の打ち合わせで「このページのテキストボリュームは500文字」「画像の比率は16:9」みたいに、デザイン制約とSEO制約を同時に決めちゃうんです。
そうすると、デザイナーは「この制約の中で最高のデザインを作る」という課題になるし、SEO担当者は「このビジュアルの中で、SEO効果を最大化する」という課題になる。
対立じゃなくて、協力関係になるわけですよ。

あと、大事なのが「相手の言葉を理解すること」。
デザイナーが「このホワイトスペースが大事」と言う時は、単なる美的好みじゃなく、ユーザーの目線誘導とか、情報の優先順位を表現してるんです。
それを「文字が少なすぎてSEO的に不利」ってだけで否定するのは、デザインの価値を理解してないってことになります。
逆に、SEO担当者が「このキーワードの配置が大事」と言う時は、単なるSEO施策じゃなく、ユーザーが探してる情報をちゃんと見つけやすくするための工夫なんです。

クライアントに優先順位を決めさせない提案のテク

では、実際にクライアントへの説明はどうするか。
ここが一番大事なポイントなんですよ。

僕がよく使う方法は「3パターンの提案を用意する」ということです。
「デザイン最適化案」「SEO最適化案」「バランス型案」の3つを、ビジュアル付きで示すんです。

例えば:

  • パターンA(デザイン最適化):ファーストビューは大きな画像、テキストは最小限。見た目の美しさを最優先。SEO効果は中程度。
  • パターンB(SEO最適化):ファーストビューにテキストを大量配置、見出し構造を重視。検索順位獲得を最優先。デザイン性は低下。
  • パターンC(バランス型):画像とテキストを融合。ビジュアル的にも情報網羅的にも両立。ただし製作時間は増加。

この時に、それぞれの「メリットだけじゃなくデメリットも正直に説明する」ってのが大事なんですよ。
デメリットを言うと、クライアント信頼が下がると思いがちですけど、実際は逆です。
「パターンBなら検索順位は伸びますが、見た目が古臭くなるのでブランドイメージが損なわれる可能性があります」って言うと、クライアントは「あ、この人たちは本当のこと言ってくれるんだ」ってなります。

で、ほとんどのクライアントが選ぶのが「パターンC」なんです。
でも重要なのは、クライアントが「自分で選んだ」という心理を作ることなんですよ。
「これがいいですよ」と勧めるのと、「3パターンありますが、実はバランス型が一番堅い」と説明するのは、同じ提案でも相手の受け止め方が違うんです。

あ、もう一つテクニックとしては、「数字で説明する」ってのがあります。
「デザイン重視だと、直帰率が5%改善するが、検索流入が20%減る」とか、「バランス型なら直帰率3%改善、検索流入10%増」みたいに、具体的な数値を示すんです。
これにより、「どちらが経営にとって有益か」を、クライアント自身が判断できるようになります。

まとめ

デザインとSEOの対立って、実は「対立だと思い込んでる」ことが原因なことが多いんです。
両者を最初からチームにして、制約条件を共有して、複数の提案パターンを示す。
この流れで進めると、ほぼ確実に「デザインもSEOも両立したページ」が出来上がります。

大事なのは「クライアントに選ばせる」んじゃなく、「クライアント自身が選びたくなる状況を作る」ってことなんですよ。
ほんま、交