「完璧さの罠」を抜け出す|機能を削る勇気が成功を生む理由

「完璧さの罠」を抜け出す|機能を削る勇気が成功を生む理由
C
クリオ
Web制作ディレクター / フロントエンジニア

こんにちは!

今日は「機能を削る勇気」について話そうと思います。
これ、ほんまに大事な判断力のお話です。

完璧さを求める心理の危険性

僕も新人時代、めっちゃやらかした経験があるんですよ。
クライアントからのリクエストをすべて実装しよう、すべての要望を叶えようって必死になってたんです。
「より多くの機能 = より良いサイト」って信じてました。

その結果どうなったか。
納期は延びる、ユーザーは迷う、保守は困難になる。
ほんま、負の連鎖ですわ。

現場でよく見るのは、こういう光景です。

  • 企画段階で「あったらいいな」が「必須機能」に昇格
  • 開発の途中で「実装できるなら」と新しい要望が追加される
  • 完成を目前に「あの機能も欲しい」という依頼が舞い込む

一つひとつの要望は理解できるんです。
でも全部実装したら、プロジェクトは崩壊します。
スケジュールは守れない、品質は下がる、チームのモチベーションも低下する。

「完璧さの追求」って実は、最も非効率な判断なんですよ。

「引き算の判断」が成功を左右する

ここからが本題です。
優れた判断力を持つディレクターって、何を共通してるか知ってますか?
それは「何を作るか」より「何を作らないか」をシビアに決めることなんです。

引き算の判断には、三つの視点があります。

1. ユーザー価値の視点

「この機能は、ユーザーの最大の課題を解決するか?」

僕たちは時々、技術的に面白い機能や、自分たちが作りたい機能に目がくらみます。
でもユーザーにとって本当に必要?そこが問いです。
不要な機能は、むしろ使いづらさになります。

2. 実現可能性の視点

「納期内に、確実に実装できるか?」

希望的観測で「がんばればできる」と言うのは簡単です。
でも実装側の声を聞く。
テスト、デバッグ、修正の時間も含めて考える。
その上で「これなら確実」という機能だけを選ぶんです。

3. 保守性の視点

「リリース後、チームは保守できるか?」

複雑な機能が多いと、バグが増えます、修正が難しくなります。
シンプルなコードは、長期的に価値を生み出すんです。

この三つの視点で「削るべき機能」を判断すると、判断がグッと楽になりますよ。

実際に機能を削った事例

具体例を一つお話しします。

去年、ECサイトのリニューアルプロジェクトがありました。
クライアントは「商品フィルター機能を充実させたい」と言ってました。
価格、色、サイズ、素材、ブランド、評価、新着度……と、8つのフィルターを希望してたんです。

最初のプロト段階では、全部実装してみました。
でも実際にユーザーテストしてみると…………

  • フィルター項目が多すぎて、ユーザーが選択に迷う
  • 複雑なフィルタ組み合わせのロジックにバグが発生
  • 検索結果がゼロになる組み合わせが多数

そこで僕たちは決断しました。
「フィルターを4つに絞りましょう」と。
アクセスログから分析して、実際にユーザーが使ってるフィルターに限定したんです。

結果、どうなったか。

  • ユーザーの選択がシンプルになった
  • バグが減った、保守が楽になった
  • むしろコンバージョン率が上がった

クライアントも「あ、こっちの方がいいですね」って納得してくれました。
完璧さを手放した方が、成功に近づいたんです。

この経験から学んだことは、「削る勇気 = 質の高い判断」ってことですわ。

まとめ

判断力って、決して「すべてを受け入れる力」じゃないんです。
むしろその逆で、「何を手放すか決める力」なんですよ。

機能を削るときは、怖いかもしれません。
「クライアントに怒られるんじゃないか」とか「ユーザーがいないと言うんじゃないか」とか。
でもそこを踏ん張って、データと事実で判断する。
そしてシンプルさを選ぶ。

それが、プロフェッショナルな判断力やと思います。

次にプロジェクトで「これ、本当に必要?」という機能に出会ったら、思い出してください。
削る勇気も、大事な意思決定なんだって。

Web制作で困ったことがあったら、またこのブログを覗いてくださいね!

― クリオ