SEO施策はデザイン崩れの言い訳にならない|クライアント説得の正解パターン

SEO施策はデザイン崩れの言い訳にならない|クライアント説得の正解パターン
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クリオ
Web制作ディレクター / フロントエンジニア

こんにちは!

今日は「SEO施策はデザイン崩れの言い訳にならない」というテーマで、クライアントへの説得方法についてお話しします。

「SEOのためなので」という言い訳の危険性

現場でめっちゃよく見るシーンなんですけど、こんな会話があります。
デザイナー: 「このボタンはもっと大きく、目立つように配置したいんです」
SEO担当: 「いや、ここにキーワードを詰めたいので、テキストを増やしてください」
ディレクター(僕): 「ん?ちょっと待ってください…」

僕も昔、「SEOのためなので、このデザイン案はちょっと…」という理由でクライアントに却下案を提出したことがあります。
結果、クライアントの反応は冷たかった。
理由は簡単です。クライアントにとって「SEOのため」は、デザイン品質を落とす正当な理由にならないんですよ。

ほんまに大事なのは、デザインとSEOの両方を満たす解決策を最初から目指すことです。
「どちらか一方」ではなく「どうやって両立させるか」という思考が必須なんです。

デザイナーとSEO担当者の溝はどこから生まれるか

実は、この問題は「専門用語の翻訳ミス」から始まることが多いです。

SEO担当者が「meta descriptionを自然な日本語で書く必要があります」と言うと、デザイナーが「テキストが長くなるんですか?」と心配する。
その結果、「SEOを優先するからデザインは妥協しよう」という方向に進んでしまう。
これ、ほんまに危ないパターンです。

よくある勘違いをいくつか挙げると:

  • SEO = テキストをとにかく増やす(間違い:質的最適化が重要)
  • SEO = 見出しタグをデザイン無視で配置する(間違い:<h2><h3>も見た目は自由)
  • SEO = キーワード密度を高くする(間違い:昭和の施策です…)
  • SEO = 内部リンク数を増やす(間違い:ユーザー体験を損なわないが前提)

これらの勘違いが、デザイナーとSEO担当者の対立を生む最大の原因なんです。

クライアント説得の正解パターン3つ

パターン1: 最初の提案段階で両立を前提にする

ここが一番大事です。
企画・提案の時点で「デザインの品質」と「SEOの実装性」を同時に考えて、クライアントに提出するんですよ。

悪い例:デザイン案を作った後に「SEO的にはこの部分を変えたいんですが…」
正解:デザイン案と一緒に「このデザインでSEOをどう実装するか」の設計書も付ける。

僕の現場では、デザインカンプと同時に「ページ構造(Webサイト設計書)」を作成します。
その中に<h1>はここ、<h2>はここ、内部リンクはここ…という構成を明確にしておくんです。
そうするとクライアントは「あ、デザインとSEOの両方が考えられてるんだな」と安心します。

パターン2: 「品質が落ちる」と「最適化する」は別の話

これもクライアント説得のコツです。
クライアントに対して「SEOのためにここを変えます」ではなく「ユーザーのために、かつSEOも考慮して、こう最適化します」と言うんですよ。

例えば、ボタンのテキストを「詳しく見る」から「Webマーケティングコンサルティングの詳細を見る」に変えるとします。
これをSEO視点だけで説明すると、クライアントは「ボタンが長くなって変に見えるのでは?」と不安になります。
でも「キーワードを含めることで、ユーザーがクリック前により正確に内容を判断できます。その結果、クリック率も上がります」と説明すると、クライアントは納得します。

つまり、SEO施策の背景に「ユーザー体験の向上」があることを、いつも伝えることが大事なんです。

パターン3: デザインの「見た目」とHTMLの「構造」は別物

ここで多くの人が陥る罠があります。
「見出しタグを使う」と聞くと、デザイナーは「大きく、目立つ文字になるんですか?」と心配します。

違うんです。<h2>タグを使っても、font-size: 12px; color: #999;というCSSをつけたら、小さい薄い文字になります。
タグは「意味」を持つ(SEO上、検索エンジンが「重要な見出しだ」と認識する)のであって、「見た目」ではないんですよ。

僕がクライアントに説明する時は、こう言います:
「検索エンジンには『このサイトは見出しがこういう構成です』という情報を正確に伝えます。一方、ユーザーには『このデザインはこんな感じです』と見せます。その二つは全く別の話です」

この説明をすると、クライアントは「あ、SEO施策で見た目を変える必要はないんだ」と理解してくれます。
そこが落ち着きポイントです。

まとめ

デザインとSEOを両立させるために大事なのは、「どちらかの品質を落とす」のではなく「両方の視点から最適化する」という姿勢です。

クライアント説得の鍵は:

  • 提案の最初からデザインとSEOの両方を考える(後付けはNG)
  • SEO施策を「ユーザー体験の向上」の文脈で説明する
  • HTMLタグの「意味」と「見た目」は別物だということを理解させる

これらを実践すれば、クライアントも満足、ユーザーも満足、検索エンジンも満足という、本当の意味での「良いWebサイト」が作れますよ。

Web制作で困ったことがあったら、またこのブログを覗いてくださいね!

― クリオ